Motogp次戦のムジェロは まるでバイク祭り!神官のロッシのコンディションは?

さて、今年もムジェロサーキットで開催されるイタリアラウンドの時期になりました。ムジェロの何がスゴイかって言うとやはり、観客です。



生きる伝説バレンティーノ・ロッシの母国でもあり、ムジェロサーキットはロッシのトレンドカラーの黄色で埋め尽くされます。




黄色の旗を掲げ、爆撃のような爆竹が鳴り響き、コース内が見えなくなる程の黄色の煙幕は、まるで浅草寺の常香炉で煙を浴びる日本人と同じ感覚なのでしょうか?

バイクのエンジンに直管マフラーというよりも、メガホンを付けた謎の神楽器は我々日本人の祭りばやしのように、「Motogpイタリア・キ○ガイ・バイク祭り」を盛り上げるに欠かせない神聖な楽器です。
レースウィーク中は、夜中もこの神楽器が爆音で鳴りっぱなしと言いますから、イタリア人のムジェロ祭りに対する情熱は大したものです。
さらに去年はこの神楽器から火が吹き出す魔改造が施されていました。

毎年観客の起こす暴動ような応援に呆気にとられて、ついついレースよりも観客の人たちに見入ってしまいます。
レース終了後に観客が流れ込んできて、コース場を観客の原チャリが走ってパドックまで行くなんて日本では考えられませんよね。

さて、気になるのは祭りの主人公であり、祭りの神官を務めるバレンティーノ・ロッシの体調です。
5月25日木曜日に、モンダーヴィオにあるモトクロスコースでトレーニングに事故で怪我を負ったようです。
その後、ロッシは地元の病院で検査を受け、軽度の胸部と腹部の外傷と診断されています。
この怪我による骨折はなく、病院で一夜を過ごし翌朝退院し、自宅へと戻ったとの事です。
大きな怪我では無いとのことなので、何とか祭りの神官不在ということにはならずに済みそうですね。



この前のフランスグランプリ ルマンサーキットでは、最終ラップにまさかの衝撃的な転倒を犯してしまい、記念すべきヤマハグランプリ通算500勝をチームメイトのマーベリック・ヴィニャーレスに持って行かれ、更にランキングトップから一気に3位へと転落し、トップのビニャーレス選手との差は23ポイントとなりました。

現時点でMotogpは全18戦中5戦を終えていますが、ロッシ選手は未だに勝利がありません。
2006年にニッキー・ヘイデン選手がチャンピオンを取った年にヘイデンは2勝しかしていないように、コンスタントに表彰台に乗り続けていれば、近年はライダーとマシンの実力が非常に高いレベルで均衡しているので、年間チャンピオンは可能だと思いますが、やはりどこかで勝利を収めなくてはいけません。

ムジェロはホームコースであり、ムジェロが大得意なロッシ選手は確実に勝ちを狙ってくるでしょう。
ロッシ選手のバイクの仕上がりについては、6コーナー・7コーナーのS字である、カサノバ・サベリコーナーの走りを見れば大体わかると思います。
今年になってまだ勝利を挙げてないので、是非とも次戦ムジェロのカサノバ・サベリの切り返しで他ライダーを抜き去りトップで勝利するロッシ選手に酔いしれ、ヒートアップするフーリガン 観客を見たい物です。

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