ARRC日本ラウンドで加賀山選手、初めて乗った600ccで快挙!!

先週末は、Motogpでも一番盛り上がるイタリアGPが行われ、DUCATIのドヴィジオーゾ選手が勝利を挙げました。
序盤のロレンソや終盤のペドロサの転倒など、胸を熱くするレースでしたが、ARRCのSS600レース2もかなり胸アツでした。

ARRC第3戦日本ラウンドにワイルドカード参戦のチームKAGAYAMAのオーナーライダーである、加賀山就臣選手がレース2で3位入賞を成し遂げました。

それだけ聞くと、「やるなぁ・・・さすが世界のカガヤーマ!しかも アレなバイク GSX-600で・・・」と思うかもしれませんが、今までGP250、WGP500にワイルドカード参戦した事がありますが、あとは750ccや1000ccのスーパーバイクに乗って来たので実は加賀山 選手600ccは初レースです。
しかも、このレースウイークに初めてGSX-R600に乗ったそうです!

去年は同じチームKAGAYAMAから、SS600にNITORO NORI事、芳賀選手がGSX-R600で参戦していましたが、今年はGSX-Rのフルエントリーはありません。


加賀山選手曰く、「目標を失わないためにも出ることにした」との事です。
GSX-R600は、正直言って設計も古く、ARRC選手権で今年は使われてない上、全日本選手権でも使われていません。
他の各国選手権やWSSPで使われてはいるものの、使っているチームは少なく、ハッキリ言って、他のマシンと比べ、戦闘力はかなり落ちます。
しかも、加賀山選手が乗ったマシンですが、去年芳賀選手が乗ったマシンで放置されていたマシンを整備したものだそうです。
実際600ccを乗ってる姿を見ると、1000ccを乗るときよりもコンパクトに無駄なく、ちゃんと600ccの車体とパワーに合った乗り方をしています。
本当に初600ccかよ・・・ってくらい相当シックリした乗り方をしてます。
GP250を走っていた頃の基礎が染みついているからでしょう。
今年43歳ですが、走りは全く衰えません。
むしろ、進化してます!!





レース内容ですが、SS600はビックネームが名を連ねる中、レース1でアンソニー・ウエスト選手が伊藤勇樹選手を抑えて優勝しました。
さすが元GPライダーのウエスト選手、今シーズンWSSPの開幕戦、母国であるオーストラリア大会でワイルドカードながら3位表彰台を獲得しています。

レース2は、アズラン・シャアがホールショットを奪い、伊藤選手が序盤から前に出る形になり、トップグループは、ポラマイ、榎戸、羽田ら6台ほどでしたが、周回を重ねるにつれ、徐々にトップグループは少なくなり、中盤は伊藤が先行し、ウエストが追う、レース1のような展開になりました。
榎戸は徐々にポジションを落とし、後に羽田という状況の中、ラスト5周くらいにウエストが伊藤をパス。
その2台を追う羽田の後方に気が付けば加賀山選手が!!

土曜のレース1では、予選10番手から8位フィニッシュし、
「初乗りで、乗り方も違う600で8位ってやっぱこの人は天才だなぁ・・・」と思っていました。
もうホント、アグレッシブなんだけど、上手さを備え持つというか・・・

加賀山選手曰く、「このレース1で600の大体の性格はつかめた」とコメントしたらしいです。
レース2も10番グリッドからのスタートの加賀山選手は、周回ごとにポジションを上げていき、終盤にはトップグループの真後ろへ・・・

しかも、ファステストラップも叩き出し、羽田選手を追い抜きます。
ってか、残り5周で、まだ7位だったんですよ・・・・!?
そして、終盤2位の伊藤へアタックするのですが、伊藤選手が2位を守り切りました。
レース後のコメントで「まさか加賀山さんがあんなにすぐ後ろにいるとは」と驚いていました。
(そりゃ驚きますよね・・・・)




この勢いで8耐も表彰台獲得なるか!?今年の8耐も目が離せませんね!




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