レース動画あり!Motogp第13戦サンマリノGPの結果とロッシの代役決定!!その他色々・・・



9月10日イタリアに囲まれたサンマリノ共和国のミサノ・サーキットでMotogp第13戦 サンマリノGPが行われました。

地元開催となるバレンティーノ・ロッシ選手は、エンデューロバイクでのトレーニング中に右足を骨折し欠場し、代役ライダーは不在でヤマハワークスからは、マーベリック・ビニャーレス一人の出場となりました。

第14戦アラゴンGPはバレンティーノ・ロッシの代役として、WSBKに参戦中のマイケル・ファン・デル・マークが参戦することが決定しています。

記事中にファン・デル・マークのコメントを記載しています。

アラゴンGPは非常に楽しみなレースになりそうですね。

さて、先日行われた第13戦サンマリノGPですが、荒れた天候でどのクラスも転倒者が続出で、超大荒れのサバイバルレースとなりました。

先ずはmoto3の結果から触れて行こうと思います。


moto3クラスは出走31名中15名が完走、最後にマシンを押してゴールした選手がリタイア扱いとなり、残りの15名が転倒によるリタイアとなりました。
半分以上のライダーがリタイアし、完走者15名は全員ポイントを獲得しました。


予選で転倒に巻き込まれクラッシュしたリビオ・ロイは、左鎖骨を骨折し欠場。
ウォームアップ走行で転倒を喫したマリア・エレーラは、右鎖骨を骨折し欠場となりました。
レースは、現在総合3位のロマーノ・フェナティが今季2勝目を挙げ、キャリア通算9勝目となり、総合2位に再浮上しました。
5番グリッドからスタートしたフェナティは、3ラップ目にトップに飛び出し、ライバルたちを圧倒するペースで独走体制を築き逃げ切りました。
19番手スタートの佐々木 歩夢 選手は、6番手走行中の14ラップ目に転倒を喫して今季初のリタイアとなりました。
25番手からスタートした鳥羽 海渡 選手は、15番手走行中のラスト5ラップに転倒し、リタイアとなりました。
最後尾の30番グリッドからスタートとなった鈴木 竜生 選手は、12番手まで浮上しましたが、4ラップ目に転倒し、リタイアとなってしまいました。
結果、moto3日本人ライダー全員が転倒リタイアという事になってしまいました。

moto3クラスのリザルトは以下の通りです。(クリックで拡大)





moto2クラスですが、出走31名中16名が完走、15名が転倒リタイアとなり、moto2クラスもmoto3クラス同様、大荒れのレースとなりました。
レースは、スイス人のエガーターとルティがワンツーフィニッシュしました。
序盤からモルビデリが飛ばし、それを追う先頭集団の2台が転倒し、モルビデリは2位以下に2.4秒ほどのマージンを築き、ペースを守って走れば逃げ切れると思っていた矢先の転倒となり、その後も転倒者続出のサバイバルレースとなりました。
レースをトップでチェッカーを迎えたドミニク・エガーターですが、2014年の第9戦ドイツGP以来となる通算2勝目となり、今回の勝利でポイントランキング8位に浮上しました。
エガーターの乗るマシンはスッターなので、2014年の最終戦バレンシアGP以来となるスッターの勝利となりました。
5番グリッドからスタートした中上 貴晶 選手は、5番手走行中のラストラップに転倒してしまいました。

本人のTwitterを見る限り悔いの残るレースとなったようです。
転倒後は、レースに復帰し11位でゴールしています。
頑張れ!中上選手!!

27番グリッドからスタートした長島 哲太 選手は、レース中2度の転倒をしてしまいましたが、14位でレースを終えました。

今季 好調とは言えず、どちらかと言えば上手くいかないレースばかりの長島 選手ですが、私は今回のレースは長島 選手を評価したいと思います。
中上 選手の知名度が高い為、あまり取り上げられることも多くなく、今季は結果が付いてこず、心折れることも多いと思います。
1度目の転倒の後、画面左の順位表で再スタートしたのが解ったので、ちょくちょく画面を見ていたら、2度目の転倒を知らせる表示が画面に移りました。

てっきりこの転倒でリタイアしたものと思っていたのですが、画面左の順位表示から「45 Nag」の表示が消えてない事に私は長島 選手のハングリー精神と諦めない根性に感動しました。
結果、半分以上がリタイアする厳しいレースを2度転び、マシンはボロボロになりながらも完走し見事ポイント獲得です。

人生 七転八起!!
長島 選手!次回も頑張ってください!!

moto2クラスのリザルトは以下の通りです。(クリックで拡大)







最後にmotogpクラスですが、今回ミサノで不利と言われていたドカティ機がフリープラクティスから速かったのが印象的でした。
序盤は、ホルヘ・ロレンソがトップでレースを引っ張っていくのですが、7ラップ目に転倒してしまいました。
転倒してしまいましたが、最近のロレンソはレース序盤で上位に顔を出すようになり、ライディングスタイルも少し変化させ、デスモセディッチに適応し始めているのではないでしょうか?



転倒したロレンソ選手のコメント
「クラッシュが残念です。
バイクは非常に良く走っていたし、僕は非常に落ち着いて走っていました。
リスクを冒さずに、通常通りのブレーキングで、バイクをあまり寝かさず、非常にゆっくりとスッロトルを開け、上手くタイヤのマネージメントにトライしていましたが、雨の中では、コンマ1秒でも集中力を欠くことはできません。僕のミスです。
走行中に電子制御のマッピングを変更しようとして、ほんの一瞬だけ、集中力を切らしてしまいました。
少しだけ慌てて、リアブレーキを少しだけ使ったら、リアタイヤを失うにはそれが十分で、ハイサイドから飛ばされてしまいました。
今日は、後続を大きく引き離して優勝することができた思っているので、本当に残念ですが、レースではこのようなことは付き物なので受け入れなければいけません。
チャンピオンシップを争っていないことはポジティブに考えています。
もし、チャンピオンシップを争っていたら、今日の結果は非常に辛かったでしょうからね。」
とコメントしています。

レースに話を戻しますが、ポイントランキング2位のマルク・マルケスが最終ラップにペトルッチを抜き、逆転勝利となりました。
マルケスは、3戦ぶり今季4勝目を挙げる結果となりました。
しかし、レースが終わり、数年前の「ロッシの蹴り事件」の事もあってかアンチ・マルケスの多いサンマリノGPで表彰式の時にマルケスに大ブーイングが起こります・・・



ブーイングについてマルケスは、
「あのブーイングは悲しい気持ちにさせられます。僕のファンの方々が、他の選手にこう言う仕打ちをしないで欲しいと祈るばかりです。」
とコメントしています。
イタリア人のドヴィジオーゾは、
「聞いていて不快なものだし、ブーイングをしている人は、自信が幼稚で低レベルな人間だって自分で主張している様なものですよね。
好きなライダーを応援すると同時に、他のライダーにも敬意を払うと言うことを覚えるべきです。
ただ、僕がこう言ったからって何も変わらないのが残念です。」
とコメントしています。
ドヴィジオーゾ選手ごもっともですね!

そして、SUZUKIのエースライダーのアンドレア・イアンノーネがレース中にリタイアしたのですが、レイン用のツナギが小さくてキツく、脇の下辺りの血流が鈍くなり、その影響で腕が腫れて操作できなくなりリタイアという珍しいリタイアをしています・・・・
motogpを走る選手ともあろうライダーが事前にチェックし、気付くべき事だと思うのですが・・・

そして、今回不運だったのは、ヨハン・ザルコでしょう。
最終ラップにガス欠となり、最終コーナーの地点から約300メートルを押してのゴールとなりました。



ガス欠ばかりはどうにもなりませんね・・・
タイヤに優しい走り方のできるザルコなので、燃料的にも優しく走れるのでしょうか?
それでメカニックの方が他のライダーより少なめに燃料を積むのが、少なすぎたとか・・・?
今後は余裕をもってガソリンを入れてあげてください!!

motogpクラスのリザルトは以下の通りです。(クリックで拡大)




さて、冒頭にも記載した通り、次戦となる第14戦アラゴンGPはバレンティーノ・ロッシの代役として、WSBKに参戦中のマイケル・ファン・デル・マークが参戦することが決定しました!!




代役参戦の決まったファン・デル・マーク選手のコメント
「アラゴンでYZR‐M1を走らせる機会が得られることに興奮しています。
一度も乗ったことがないので、僕にとっては全く新しい体験となるでしょう。
どのような感じが得られるのか大変興味深いです。
事前テストなしに、直接プラクティスに参戦するのは簡単なことではないでしょうけど、この機会を提供してくれたヤマハに感謝したいです。
僕にとって素晴らしい経験となるでしょう」
との事です。

マイケル・ファン・デル・マーク選手は良く考えたら、今季はWSBK・全日本ロード選手権(オートポリス)・FIM世界耐久選手権 (鈴鹿8時間耐久ロードレース)・Motogpと、4種類のレースに出ることになるんですね・・・・すごい・・・

9月24日に決勝を迎える第14戦アラゴンGPも見どころ満載ですね!

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