デスモセディッチGP18の画像とDucati MotoGP 2018 プレゼンテーションでの各者コメント



昨日行われた、Ducati MotoGP 2018 プレゼンテーションですが、一夜経ち様々なコメントや画像が公開されているので再度紹介したいと思います。

昨日の記事で、メインフレームの溶接跡が非常に気になると書きましたが、昨年のモデルのDesmosedici GP17を再度見直すと、GP17にも同じような溶接跡がありました。

ジジ・ダッリーニャがアプリリアに所属していた時のGP250のマシンでも溶接跡が見られたのは知っていましたが、今のデスモセディッチのように弧を描いた溶接跡でなく、直線的な溶接跡だったと記憶しています。

また、GP250の時のテストで、まるでフランケンシュタイン並みのツギハギバイクを走らせていた記憶があると私のバイクの師匠よりご指摘をいただきました。

それでは、各者のコメントと共に、デスモセディッチGP18を見ていきましょう!

1月15日に行われたDucati MotoGP 2018 プレゼンテーションの動画です。


Motogp公式ページにDucati MotoGP 2018 プレゼンテーションの記事が掲載されていましたので紹介したいと思います。


Motogp公式HPより転載
ドゥカティ・チームは15日、イタリア・ボローニャのドゥカティ・オーディトリウムで2018年体制の発表会を行い、18年シーズンに投入する18年型プロトタイプマシン、デスモセディチGP18を初披露した。

発表会の先陣を切って壇上したドゥカティ・モーター・ホールディングのCEO最高経営責任者クラウディオ・ドメニカリは、「我々はグローバルな企業です。新たな年が始まり、多くの挑戦に満ちています。インクレディブルなアンドレア・ドビツィオーソを起用し、彼はその真の才能を我々に示しました。もしかしたら、我々は彼の才能を過小評価していたかもしれませんが、昨年は6勝を挙げてくれました。同じようなパフォーマンスを再現する準備が出来ています。」

「ホルヘ・ロレンソはシーズン終盤に速さを証明しました。非常にパワフルなバイクに適応する難しさがあり、ライディングスタイルは、彼のノーマルなライディングスタイルとは異なりましたが、速く走れることを証明しました。我々は挑戦に向けて準備が出来ています」と、参戦16年目の期待を語った。

ドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャー、ジジ・ダリーニャは、「バイクは重要ですが、ライダーも同様に重要です。ドビツイオーソは、ファイナルレースまで大きな感動を与えてくれました。信じられないシーズンだけでなく、16年シーズンの終盤、アラゴンからバレンシアまで多くのポイントを稼いだことから、18年シーズン7も素晴らしい結果を獲得すると確信します。5度のチャンピオンを獲得したロレンソは、困難だった序盤の後で、結果が良くなりました。終盤戦は優勝に接近し、18年シーズンの主役の1人になると確信します。」

「バイクは幾つか分野で改良しました。セパンでのテストに向けて、幾つかのアイデアがあり、エンジンパワーを2馬力アップしました。セパンでは最終的なデザインを披露しません。テストでは、より効果的になる必要があり、バイクの改良は続きます。目標はチャンピオンを獲得することです」と、07年シーズン以来となるタイトル獲得に挑戦することを宣言。

17年シーズンに自己最高位となる総合2位に進出したアンドレア・ドビツィオーソは、「17年は、多くの優勝を挙げ、チャンピオンシップを争い、僕たちにとって信じられないシーズンだった。深い感情と信じられない感動を体験し、僕たちのファンは大変喜んでくれた。これは僕次第でなく、ドゥカティで働く全ての職員やテストライダーたちの仕事と努力のおかげだから、彼ら全員に感謝しないと。仕事を続け、まだ幾つかのテクニカルポイントを改良しなければいけない。戦闘的でなったレースで戦闘的になる必要がある。チャンピオンになるために、そこが少し足りなかったけど、僕たちは準備が整っている。」

冬の間、僕たちは集中力を維持。バイクの主要な特性に関して話し合い、セパンに試す幾つかの新しいアイデアが浮かんだ。操縦性が高まるけど、ポテンシャルを調整する。空力に関しては、最終的な詳細を決めているところで、もしかしたら、2度目、3度目のテストまで待たなければいけないけど、全てのコストを尽くして、技術革新を追求する必要はない。テストプロセスは非常に厳格でなければいけないし、価値のある進化を選んだ行く」と、タイトル争いを繰り広げたシーズンを振り返り、今月末からのテストに関して発言。

新天地での1年目で総合7位だったロレンソは、「僕にとって簡単なシーズンではなかったことは確か。それは本当のこと。ポジティブなことは、大きく成長したこと。現時点で、チームとバイクは勝つ準備が出来ている。目標はいつものロレンソのベストバージョンを提供するために、成長を続けること。これが成し遂げられれば、グレートなバイクと共に、多くの優勝を追求して行く」と、期待されるタイトル争いに挑戦することを語った。

テストライダーのピロとストーナーは、セパン・インターナショナル・サーキットで24日からの始まるファクトリーテストに参加。レギュラーライダーのドビツィオーソとロレンソは、28日からのオフィシャルテストに参加し、3月18日の開幕戦カタールGPに向けて本格的な準備を始める。

との事です。


要するに
・エンジン面では2馬力のアップを果たし、操縦性やコーナーリング特性の向上の為にテストで今持っているアイディアを試す。
・空力(カウル)に関しては最終的な詳細を決めているところなので、この形が正式版というわけではない
といった所でしょうか?

Desmosedici GP18画像















セパン・インターナショナル・サーキットで24日からの始まるファクトリーテストには、ストーナーとピッロも加わりDucati総出の重要なテストとなりそうですね。
Ducati以外のチームでレギュラーライダー以外にテストに参加すると報じられているライダーは以下の通りです。

HONDA  ステファン・ブラドル、青山博一、高橋巧 
YAMAHA 中須賀克行、野左根航汰 
SUZUKI  シルバン・ギュントーリ 
KTM   ミカ・カリオ
アプリリア マッテオ・バイオッコ

24日からのテストは正にオールスター戦!非常に楽しみです!

コメント